Who am I? 福岡公演

memo.

BURNOUT SYNDROMES

15th Anniversary Tour「Who am I?」

2020.01.24(金)@BEAT STATION

f:id:nonN0No:20210827213027j:image

Thunderboltの2番サビ、突然ハンドマイクで前に躍り出るくまがいかずーみに、わっ!きた!っていう歓喜。彼自身もテンション上がってるのかなあって思うと、好きで余計にテンションがあがる。石川さんのマシンを辿る艶めかしい指づかい、熊谷さん然ながらの色気を放ってフロアを見下ろすその視線、妖艶。

 

恒例の記憶喪失のままの他己紹介タイム。

石「くま…」

熊「お!」

石「あとなんか、地形の名前…山!熊山!!」

熊「違う!山折りじゃない方」

石「くまたにかずうみ!」

熊「んー95点!」

石「わからーん。教えて。あ、あれ、くまがいって読むん?熊谷和海!君は谷も海もあってややこしいな」

 

石「橘蓮!」

廣「違います!そんな4 2みたいにバランス悪くない。3 3です」

思わず、バランス #とは、ってツッコみたくなってしまうけど、廣瀬さんの天然っぽさの愛らしさ。

 

熊「石川佳純!」

石「さあ!」

スマッシュのポーズまで付ける石川さん、なんて見事なノリツッコミ。

熊「世界ランク3位!そんな方の横でギター弾けて光栄です」

石「恐れ多いわ」

困ったように笑いながら熊谷さんに擦り寄って、「まず性別がちゃうやん」ってそっと諭す石川さん。

「俺のとこだけいつも大御所やから荷が重いわ」ってメタ発言に、「いつもとかよくわからないんですけど(笑)」ってばっさりと一言、設定に忠実な意地悪熊谷さん。

熊「じゃあ君は誰だい。ちょっと教えて」

 

拍手での分岐ルート。

助けを求める顔して熊谷さんを見ながら下手に戻った石川さんは「どっち…も同じくらい…」って心底困ったように呟いた。熊谷さんが「両方いっちゃう?」って悪ノリしてみたところに、両方を望むフロアの拍手喝采

熊「ごめん、ごめん今日イチいらんことしたわ」

空かさず発せられた熊谷さんの言葉には、客席の拍手には絆されない意志の固さと段取りを曲げてしまいかねない発言への焦りを感じ取りました。

石「んんん…やっでもっ福岡やしなぁ」

悩んだ末の愛ある選択に、再びの拍手喝采と歓声。福岡の海が題材の曲、Bottle Ship Boysではじまる右手ルート。

 

むーのとき、熊谷さんの周りをくるくる移動しながらにこにこしてる石川さんが、なんだかお魚みたいだなあって思った。海底を躍る鯒。

 

ハッシュタグによるTwitter投票という名目の分岐ルートふたつめ。ようやく選ばれた電話。湧き起こる拍手と、どの曲がくるのかじっと待つ場内に鳴り響く着信音。

石「電話?誰?さすがに(公演中に)電話は…」

?「あ、もしもしMr.Whoです。お願いしてた荷物、このタイミングでお願いします」

石「え?誰?」

戸惑うステージ、ピンポーンと鳴る呼び鈴。一体ライブハウスのどこにインターホンが…とか思ったり思わなかったり。

?「福岡ビートステーションにお届けものでーす」

石「なんかきた。え?判子?持ってない持ってない。あ、サインでいい?はい」

戸惑い笑いで袖に寄った石川さんが見えない誰かの対応をし、届けられた荷物は、このツアーで幾度と見てきた金色に輝く便箋。ご丁寧に宅配伝票まで貼ってあるから、芸が細かいなあなんて感心した。届いた手紙はとりあえずアンプの上に置かれて、石川さんが神妙な顔で言葉を続けた。

石「いやー、でも、ライブハウスで"サイン"したのなんはじめてですね」

どやっとキメたその一言は、まるで漫才のオチのよう。思わず息を飲んだその無音の一瞬に飛び込んだ熊谷さんの吸気、ステージ上の空気が一瞬でアーティストモードに変わり、そして歌声。

「君の鼓動が分かるくらいに冷えた軀を抱きしめるの」

ああ、最後の分岐ルートは、Sign、だったんだ。視覚も聴覚も全て熊谷和海に捧げるような感覚のなか、不意に彼が奏でる旋律とは別の高音のメロディが耳に入って視線を下手に向けた。石川さんがギターを弾いてる姿を捉えて胸が跳ねる。楽曲の魅力を最大限に引き出すため、多彩な武器を磨き、工夫して、私たちに届けてくれるその姿が嬉しくて愛おしくて堪らない。分岐点の妙か1曲前はナミタチヌでキーボード弾いてたなんて、彼は本当に肩書きが多い。大忙しだ。

 

ヒカリアレ、四方八方から聴こえるヒカリアレの熱唱に包まれて、無性にそれが心地よかった。

 

「オレンジの向こう 青く揺らめく青春へ」

歌詞を擬えるようにオレンジから揺らめく青色に染まったステージが堪らなく綺麗だった、PHOENIX

 

熊谷さんのMC。

「僕の声も歌い方も変わりました。でも変わらないこともあって、人前に立つのが苦手なこと。まあ、信じられないと思うんですけど(笑)。(ライブしてる)いまもあまりいい気分ではないんです。昔、石川くんと廣瀬くんがふたりでライブ出れるように交渉したときも、僕ひとり出たくないって言ったこともあります。まあ、多数決で負けたんですけど(笑)」

「自分へのラブレターです。」とはじまったラブレター。、の間奏。もはや恒例の愛おしい愛おしい戯れ合いタイム。どこからともなく髪を梳かすブラシ取り出して熊谷さんの前髪梳かしはじめるいしかわたいゆー。意味わからないけどとても尊かったし、後ろも梳かしてくれと言わんばかりにくるりと身体の向き変えて後頭部差し出すくまがいかずーみも大層尊かった。前も後ろもさらさらになった。

「どうですかこの面白いライブ!面白いっしょ?こんっな面白いライブまだ日本中の9千万人くらいが知らないんっすよ。だからあなたが広めてください」

「Who am I?、その問いにいつだって僕らはこう答えましょう。石川大裕、廣瀬拓哉熊谷和海、そして、あなた!含めてBURNOUT SYNDROMESです。途中脱退は許しません!」