oitoma circle vol.1

memo.

oitoma records presents

「 oitoma circle vol.1 」

w / LOVE LOVE LOVE(寺井・澤本2人編成)

/ 粟子真行(ココロオークション

2023.03.19(日) at MUSE BOX

 

 

 

粟子さん


「スギ花粉が猛威を振るっております。みんな花粉大丈夫ですか。僕はひのきタイプなんで、もう少ししたらやばいです」「4月1日が誕生日なんですけど、毎年その時期、3月の終わりから4月のはじめにはライブ入れないようにしてたのに、忘れてました。声出るかなって心配だったけど、しっかり、出てます。ありがとうございます!」

粟子さんも花粉症のひとだったんですね。その辛さを分かち合えはしないけど、どうかお大事に。


「少し早いけど夏の歌を」って、はじまる蝉時雨。のちにoitoma recordsがカバーしてくれる曲。ヒトリルームさんはコードを聞いてすぐに察したようで、緊張に震えていたらしい、裏話。


「今日の出演者、仲良いひとばかりで、ずっと喋ってて、PAさんにセットリスト提出せずにいまやってます。ごめんなさい」って謝ってる粟子さんにフロアの後ろから「みんな出してない!」って声が飛んだ。

「そう?でもみんなは何やるかは決めてると思う。俺は曲も決めてなくて…普段は、ココロオークションってバンドでカッコよく、あんまり喋らずに、大事なとこだけ喋って、美味しいとこ掻っ攫うみたいな、声も低めでキメてやってるんですけど…」って話しはじめる粟子さん。そんな粟子さん、私、知らない、ってなった。いつ頃の話ですか。バンドのときも熱さはあるけどオラついてるイメージはない、癒し。「違うかも…昔はね、そうだったんですよ。『いけんのか!』みたいな。でも結局、俺そういう子ちゃうから……なんでこんな話になったかって言うと、そう。弾き語りのときだけの曲を」って、ブルーベリーアイズ。タイトルコールを受けて、ステージの照明が瑞々しい紫に変わったの、ブルーベリーの色だなあって思った。セトリ提出してないってことは、これはアドリブでのブルーベリーカラー。粋だなあ。あとは単純に、弾き語りのときにちゃんと照明演出があるの珍しくて、素敵だった。


「結構長くやってて、2011年結成やから、今年で12年、干支一周してる。コロナになって、やめようって思ったこともあったけど、俺はこれしかできひんし、音楽に関しては努力を努力と思わずできるし、俺がちょっと歌うことで喜んでくれるひとがいて、天職やなって思う」「音楽を生業にできてるなって、そのことを嬉しく思ってる」音楽っていう目に見えないものを愛する粟子さんが、それがないと生きていけないって清々しく言い切る粟子さんが、穏やかに「ここにいる、みんなも同じだって勝手に思って話してる」って言うの、嬉しいなと思う。目に見えないものを愛することができる尊さが、世界を優しく温かくしていく、僕らは愛の中。

 

01.ハンカチ
02.一等星の歌
03.蝉時雨
04.ブルーベリーアイ
05.僕らは愛の中

 


LOVE LOVE LOVE(寺井・澤本2人編成)


アコギ構えた寺井さんと、カホンに跨がる澤本さん。スプラッシュとウインドチャイムもあって、左足に鈴付けて、曲によってはハーモニカまで奏でたり、ブラシスティック使ってたり、音色が多彩で楽しかった。


「ちょっとはやいけど、冬の曲を」って、きっと粟子さんの夏の曲に被せての曲振りに、思わずふふふって笑っちゃうフロアのゆるっとした雰囲気もアコースティックの癒しの魅力。ちょっと早いっていうより、むしろちょっと遅いのが近い気がする。

 

 


oitoma records


Vo.に、メロディキッチンの愛子さん、Gt.Vo.にヒトリルームくん、Ky.に吉川知里さん。カバー曲を中心に活動してる、oitoma records。桜の曲カバーメドレーがあって花粉の猛威と共に春の温かさを連れてきてくれる選曲。愛とリスペクトを込めて、ココロオークションの蝉時雨やLOVE LOVE LOVEの嘘のつき方のカバー。まさか2曲とも本家がやるとは思っておらずど緊張のなかの披露だったみたいだけど、とても素敵だった。


歌うことから離れていた愛子さんを、どうしてもと、あなたは歌うひとだから、とヒトリルームくんが誘ったらしい。アンコールは、そんな愛子さんが手掛けた初披露の曲、rivive。「枯れるまで歌わせて」ってニュアンスの歌詞と、ステージに戻ってきた愛子さんがこれを書いているという事実がぎゅっと心を掴んだ。素敵なoitoma records初ライブでした。