共鳴レンサツアー 〜アニメスペシャル〜 東京編

DISK GARAGE presents

共鳴レンサツアー 〜アニメスペシャル〜

2023.01.16(月) @SHIBUYA CLUB QUATTRO

FLOW / ラックライフBURNOUT SYNDROMES

 

 

 

BURNOUT SYNDROMES


アニソン縛りの超絶激熱対バン、共鳴レンサツアー〜アニメスペシャル〜、ツアーファイナルの東京。トップバッター、BURNOUT SYNDROMES

登場SEのアナウンス、超絶ニュアンス解釈だけど、ライブの重要な要素に静寂を含んでいるところとても好きだなって思う。余韻に息を飲むあの瞬間の高揚を知っているから、嬉しくなっちゃう。ついでになんだか、Dolby Cinemaの紹介トレーラーみ、あるなって思った。究極のシネマ体験、ならぬ、究極のライブ体験が、いま、はじまろうとしている。鳥肌。

 

激しい手拍子に迎えられて登場したメンバー。上手お立ち台に立つ廣瀬さんの髪型にひととき釘付けになってしまったのは仕方がないと思う。み、みみどり?!って。衣装の赤色とのコントラストで一層映えるド派手なメッシュ。予想外の変身サプライズ。

 

1曲目、BLIZZARD。本日の熊ちゃん、キビキビとマイムする感じ、キレよくてかわいいなと思います。気持ちよくスパッと出た裏声の鋭さに、心の内で安堵に頷いてみたり、まだ確信が持てない不安を片隅に孕んでみたり。

 

そうして夢中に懸命にステージに向かって手を伸ばし気持ちを飛ばしている間に、SEのコーラスで繋いで続いた、ヒカリアレ。両手でグーサインしたあとすかさずバンって撃ち抜く仕草どっかでしてた。たぶんヒカリアレ。たぶん「風穴 穿つのは」。たぶん。

要所要所で、口角上げて笑顔を作って見せる熊谷さんに、これなら大丈夫だなあ、って「笑顔こそが最強のポーカーフェイス」って一説を思い浮かべながら、ヒカリアレの「己と戦うキミに幸あれ」と歌い変えてくれる、“キミ”に、熊谷さん自身を重ねて聴いた。

 

大阪名古屋とは異なり、MCは挟まず続けた3曲目、「新年早々なので、初日の出見たくないですか」ってニュアンスの熊谷さんの曲振りから、Good Morning World!。

 

MCがはじまり、徐に上手に追加セッティングされるエフェクターボード。言ってもこの対バン、アニソン縛りだから結局コラボ曲やらないんじゃないか…って思ってた愚かな私へ、喜べ、予想は裏切られた。

石「明けちゃったね」

熊「明けたくなかった?」

石「いやだってよ!ダサない?2023って。2023って素数だと思うひとー!残念!7で割れます!…ダサない?って話をケイゴさんにしたんよ」

熊「ケイゴさんに(笑)」

石「そしたら、俺たち20周年なんだけど…って」

堪らず恐縮して、焦ったように揃って謝罪の意でぺこぺこと頭下げるフロント陣。

石「ラックライフは、15周年…」

再び、ぺこぺこぺこ

石「俺たちは18周年で…」

熊「それがいちばんダサいな」

揃って気まずそうにひたすらぺこぺこ頭下げてる姿、後輩み強くてそーきゅーとでした。

熊谷さんに「君のMCはIQ高くてわからない」って言われるいしかわたいゆーは、いた。だからもう一つくらいIQ高めワードがあったと思うんだけど、思い出せない。残念。

 

石「2023年新曲出しました!今日やっちゃおうかと思ったけど、そんな都合よく?コラボ相手が?ないないない」

熊「え?でもさっき誰と話してたんやっけ」

石「は?!」

みたいな、愛しく愉快な茶番劇。そんな都合よく、対バン相手がコラボ相手なんです、なんと今日。わーお。

FLOWから、MVに登場してるKEIGOさんKOHSHIさんTAKEさんを出迎えての、I Don't Wanna Die in the Paradise。今回の対バンとは関係のないところで、バーンアウトからのオファーで実現した超絶カッコいいコラボ曲。覚悟と生き様の歌。

頭上からの青と足元からの赤が織り混ざった照明に染まるステージが、彼らの生き様を烈しく照らしているようで視覚的にもばちばちにカッコよかった。

ラップ歌ってる熊谷さん好き。生で聴くFLOWのお二方の歌声も、カッコよさ限界突破してた。改めて、なんてカッコいい曲でしょう。

熊谷さんが、TAKEさんとギター弾き合ってる場面には、うーわー熊谷さんがとってもギタリストだーうーはーカッコいいーって、無性に胸にきた。

「腰の妖刀」で、すーっとぶら下げたギターのネック握るのも、「命 いただきます」で合掌するのも、ご馳走さまです。

コラボ曲、どう考えてもこの一回きりなんてもったいないからもっと披露の機会があってほしいなあ。もしかしたら、海外での共演コラボのほうが、早かったり…するんだろうか…困ったな。

 

コラボ曲を終え、FLOWさんのハケた下手袖から、いつの間にやら現れたPONさんが、高々と掲げたイエローカード。なんか、見るからに拗ねてるって感じできゅーとでした。

石「え?なんで?」

熊「あー、あれじゃない?アニソン縛りだから」

石「寂しかったんちゃう?」

熊「ラックライフ15周年おめでとうございますー」

とってつけたように白々しい躱し方をする熊谷さんの対応から、仲良しなんだなーっていうのが伺えて、非常によきです。懐いてるんだなって思う先輩への扱い、なかなか雑よな、熊ちゃん。

 

トップバッターとして、この後の先輩方に繋げるように、って話をまとめようとする熊谷さんに、石川さんが不服を唱えた。「よう考えて?大阪名古屋であの先輩たちが、手加減してくれてたか?後のために体力残してくれてたか??」って、恨み言のように熊谷さんを説得。即座に説き伏せられた熊谷さんが「HP 0にしていきます!大丈夫。0になってもすぐいっぱいにしてくれるバンド続くので!」って、PHOENIX。飛ぶしかない。今日ここで、飛ぶために来た。

目一杯両手を広げて羽ばたく熊谷さんの姿が優雅で、敵の鉄壁砕くバレーボールのアタックの仕草が今日も心を擽る。

 

その勢い、熱気のまま、FLY HIGH!!。ギター掲げるサイハテノミライヘも、天高くサイハテノミライ指差す姿もどっちも好き。「最後、せーので飛びましょう」って石川さんに導かれて、フロア一体の特大ジャンプ。

 

01.BLIZZARD
02.ヒカリアレ
03.Good Morning World!
-MC-
04.I Don't Wanna Die in the Paradise
-MC-
05.PHOENIX
06.FLY HIGH!!

 

 

 

ラックライフ


「音楽なんてなくても生きていけんねん。でも、ないと死ぬんやろ?」って、何もかも分かっているように言葉を紡ぐのは、同じ気持ちを抱えているからなんだって証明のように、溢れる想いをそのまま吐き出すように言葉を紡ぐPONさんがいました。

 

最初のほうのMCでは、再びイエローカード取り出して、コラボ曲の披露について苦言を呈するPONさんもいました。この対バンの事前インタビューでも、「いつの間にかFLOWとバーンアウトのコラボ曲の話になっとる!」って臍を曲げてました。仲間外れにされてご機嫌斜め。俺たちともコラボしてくださいってへこへことゴマすりするPONさんも、いました。

 

俺たちの曲を、「アニメの話に重ねて、ラックライフの歩みに重ねて」いろんな聴き方をして、出逢って「でも俺たちは何よりあなたの人生に片足突っ込みたくて歌を歌っています」ってニュアンスの熱い言葉。とめどなく喋り面白おかしく言葉を繋ぐPONさんも、カッコよくて熱い想いを真っ直ぐ心に届くようにと歌うPONさんも、全部全部で、陽の気で満たしてくれるような、肩の力を抜いてくれるような、そんな魅力。

 

01.Hand
02.リフレイン
03.Naru
04.シンボル
05.℃
06.しるし
07.名前を呼ぶよ

 

 


FLOW

 

フロアを見渡せる位置で体感したFLOW、凄かった。湧き上がるひと、腕と手と拳と、音楽に呼応してそこかしこで飛び上がる人影の勢いと熱気。この対バンツアーで、20周年迎えるバンドの偉大さと抱えているものの大きさを体感したなあ。

 

アニソン縛りのこの対バンツアー、3バンドの共通点はもちろん、アニソン。そしてもうひとつ、「よく喋ってMCが面白い」と話したKEIGOさん。バーンアウトはご存じあんな感じだし、PONさんについては「喋ってないと死ぬの?マグロみたいに?」「噛んでも喋り続けている」って評してました。

 

GO!!!での特大ウェーブは、PONちゃんをスタートにはじまった。パーテーションの向こうからぴょんっと飛び出る腕。背、高。前の曲では、足腰に配慮してから、しゃがまなくていいよ頭下げるだけでいいよ、って優しさがあったけど、やっぱり結局、しゃがませてくるFLOW先輩。最高だと思う。

 

アンコールでは、再び、PONさんがイエローカードを取り出して、ちょっとだけ恐縮しながら、「インストって、アニソン?」って問題提起をFLOWさんにもしてました。

「袖履けたらポンちゃんイエローカード突きつけてきてて、これ2枚目だからね」ってFLOWさんに「一応レッドカードも作ってきました。楽屋に綺麗なガムテープがあったんで」ってレッドカードも見せるPONさん。「よかった、レッドカードじゃなくて(笑)」って安堵するFLOWさん。あれ?イエローカードって2枚で退場では…って思ったけどきっと気のせい。

 

ステージの真ん中に促される石川さんが、「先生、真ん中はおかしいです、先生」って恐縮してて、「先生ってやめない?胡散臭い…」ってKEIGOさんに言われてた。

 

このツアーは3バンドで回ったツアーだからと、全員でアンコール。選曲は、ORANGE RANGEのビバ★ロック。後ろのほうで、廣瀬さんと生駒さんと振り付け確認しながら戯れてる熊谷さん可愛すぎて困った。エアギター奏でてる熊谷さんも可愛くて困った。石川さんの歌声も素敵に響いてて、特別でした。

 

01.CALLING
02.DICE
03.愛愛愛に撃たれてバイバイバイ
inst.
04.Steppin'out
05.United Sparrows
06.GO!!!
07.GOLD

en.ビバ☆ロック