FLOW THE FESTIVAL 2024 Day2

memo.

 

FLOW THE FESTIVAL 2024 Day2

w / Creepy Nuts / JAM Project / ORANGE RANGE / SCANDAL / BURNOUT SYNDROMES / ROOKiEZ is PUNK'D

2024.06.30(日) @ぴあアリーナMM

 


アニソン界を牽引する怪物ロックバンド、FLOW先輩が主催する“ロックバンドが創るアニソンロックフェス”。ジャンル毎、界隈それぞれに特有の空気感ってあると思ってるんだけど、この日の空気は、アニメイベントのときの勢いとロックフェスのときの熱気が融合して新たなジャンルを確立してる!みたいな空間だった。まさに“創る”だった。

 

 

ROOKiEZ is PUNK'D

welcome actのROOKiEZ is PUNK'D。アコースティック編成素敵だったなあ。弱虫ペダルの主題歌に合わせて、「もっとケイデンス上げていこう」ってアニメファンを喜ばせてくれる煽りも素敵。リクライムからコンプリケーションに繋ぐMCが、弱ペダを連想させる「登り坂下り坂」って単語も交えて、「もがく」ってコンプリケーションの歌詞からの引用に移っていく感じ、個人的にはグッときた。MCの言葉で次の曲を連想して、好きな曲くる!ってときの期待感、一喜一憂するドキドキ感大好きだなあ。

 

デュラララ!!を観てたあの頃の懐かしさが、アコースティックサウンドでこれでもかと刺激されて、暖色のライトで照らされる温かい雰囲気、いま改めて感じる「泣き出しそうな表情で憂う低い空」って歌い出しの詩の美しさと優しさも相まってじーんと沁みてうるっときた。

 

「『FLOWフェスやべーぞ。welcome actから全部観ないと!』って思ってもらうには、みんなの盛り上がりにかかってる」ってイベントを思った熱さも素敵だった。

 

1.IN MY WORLD
2.Song for...
3.リクライム
4.コンプリケイション

 

 

BURNOUT SYNDROMES

間にノンスタ井上さんを迎えたトークコーナーを挟んで、いよいよアニソンロックフェスの幕開け。トッパーにBURNOUT SYNDROMES、って間違いないんです。リハからはじまる石川さんのアイスブレイクに頰を緩ませながら、久しぶりのフェスシンドロームズにわくわくしてた。

サラッと斜陽の間奏奏でる熊谷さんに、しゃ?!よ?!って動揺したり、「キックをください」って声がなかなか廣瀬さんに届かなくて遂には「キックを踏んでくれ」って砕けた言葉遣いに心臓掴まれたりとか、しました。

 

ライブ本編。エウレカ役の名塚さんの声がその開始を告げる。BURNOUT SYNDROMESの登場を導くアナウンスに、待ってまってトッパーめっちゃおいしいじゃん!ってなりました。

 

どんなに大きな会場でも端から端まで動き回る石川さんの情熱。普段はなかなか見られてないけど、巨大モニターに映る演奏中の廣瀬さんのカッコよさ。アニソン大好きなのが溢れ出てていつになくノリノリな熊谷さん。三者三様に愛おしいシンドロームズ。

 

ヒカリアレ。ギターソロのあと、下手のお立ち台から勢いよく飛び降りたそのシルエットがまるでバレーのスパイクフォームのようで、綺麗で力強くてカッコよかった。めっちゃ気合い入っててノリノリだあああって思いました。

 

ヒカリアレから魔王への繋ぎ、くり返される「ヒカリアレー」って聴き慣れたSEのコーラス。その音程がだんだんと上がっていって魔王に辿り着いて、そのままピアノの旋律が流れ出すのめちゃめちゃカッコよかった。厳か。ヒカリアレ、そこに光があった。って聖書の一節から、神様なんて人でなしと切り捨ててヒカリナキセカイで生き抜く強さを歌う魔王っていう対比もあって、この振れ幅がBURNOUT SYNDROMES!!彼らこういうことするのよ!好き!!ってなった。対バンイベントでこれができちゃうの、すごいなあ。

 

そんな日本初披露の、魔王。アリーナの大きさと照明の豪華さで戦闘力が増すイカつい曲。モニターに抜かれるステージからのカメラアングル。不敵に佇む熊谷さん越しに、無数のペンライトの光が怪しげな雰囲気で揺らいでいて、まるで世界を統べる魔王様のようで、そのカッコよさに唸っちゃった。

 

「ロックバンドでありながら胸を張って『アニソンありがとう』って言えるイベントを創って、そこに自分たちを呼んでくれたFLOWさんに本当に感謝してます」って熊谷さんの言葉には、FLOW先輩への敬意とアニソンへの愛が込められてた。FLOW先輩が整えてきてくれた道を辿ったその先に、BURNOUT SYNDROMESだからこそできる何か探しているような気配もして、改めてこのバンドが成し遂げる何かを目撃していたいなって思った。大好きだよー。

 

「ペンライトをオレンジにできますか」って熊谷さんからの促しで、客席がオレンジ一色に染まる。ペンライトありの公演で、その魅せ方とかお客さんの巻き込み方を知っているのも、いままで数々のイベントにお呼ばれしてきた彼らだからこその強みなんだろうなあ、って微笑みたくなった。

 

そうやって、オレンジ一色で迎えたPHOENIX。「オレンジの向こう 青く揺らめく青春へ」って歌うその瞬間にステージを青く染めるライティング。スタンドからの景色が、一面オレンジのアリーナ、その向こうに青く揺らめくステージ、っていう歌詞そのままで感嘆しちゃったなあ。とても綺麗だった。

 

0.BLIZZARD
1.Good Morning World! - Dr.STONE
2.ヒカリアレ
3.魔王
4.I Don't Wanna Die in the Paradise with FLOW(KEIGO & KOHSHI)
5.花一匁
6.PHOENIX
7.FLY HIGH!!

 

 

SCANDAL

少女S聴けたからわたし大優勝。「今日のみんなが喜んでくれるかな」って選曲のあの頃のアニソンも「いまのわたしたちも知ってほしい」って選曲も好き。昨年、“同一メンバーによる女性最長活動ロックバンド”としてギネスに認定されたらしくて、それはつまり、この先続けている限りずっと世界一、ってことで、なんて偉大で凄まじいことなんでしょう。

 

1.HARUKAZE
2.少女S
3.群青pleats
4.Plum
5.ファンファーレ
6.テイクミーアウト
7.Image
8.瞬間センチメンタル - 鋼の錬金術師

 

 

ORANGE RANGE

間のトークコーナーでも「オレンジレンジはアニソン1曲もやらないかも」って予想されてたくらいの奔放なひとたちで、実際にアニソンは、BLEACHの映像と一緒に届けられた*~アスタリスク~の1曲だけ。でもだからこそ、上海ハニーにはじまり以心電信、ロコローションイケナイ太陽、あの頃馴染んだ知ってる曲ばかりの懐かしい選曲が、まるで学生時代の自分がライブハウスで手を挙げているような不思議な感覚にしてくれた。

ライブハウスと縁はなくてもアニソンとして好きでカラオケで歌いたくてフルコーラスを何度も聴いてたあの頃と、音楽を好きになってバンドを好きになって、そんなひとたちが集まるあの空間の熱気が好きないまの自分が交錯した瞬間だった。

 

BLEACHのアニメ映像と一緒に*~アスタリスク~のイントロが鳴った瞬間に歓声が漏れ出るフロア、それを受けて「もう分かったね?」って更に気持ちを高めてくれるMCが、音楽フェスのそれだったなあ。

 

1.上海ハニー
2.Pantyna
3.以心電信
4.ロコローション
5.*〜アスタリスク
6.はい!もしもし・・・夏です!
7.はい!もしもし・・・夏です!(やり直し)
8.イケナイ太陽
9.キリキリマイ

 

 

Creepy Nuts

観ててとにかくわくわくした。バンドでも弾き語りでもアイドルでもない、ラッパーとDJのコンビ。新しいものに触れて、それが楽しくて胸が高鳴る、そんな体験でした。Bling-Bang-Bang-Born聴けたのとても熱い。

 

よふかしのうた、のとき、ステージで白く光るCreepy Nutsのロゴがブルーのレーザー光線を反射して、立体的に浮かび上がってるように見えたの綺麗だったなあ。シンプルで、だけど圧倒的に印象に残る映像。

 

 

FLOW
主催であるFLOW先輩のステージは、FLOWというバンドのカッコよさ熱さバイタリティも存分に見せつけながらも、コラボレーションだらけの超豪華特別ステージ。

シークレットゲストにCHiCOちゃんを迎えて提供曲。ジャムプロからきただにひろしさんを迎えてのウィーアー!の披露。これには思わず感激で声上げちゃった。GO!!!のCreepy Nutsとのコラボも豪華だったなあ。スクリーンに映るコール&レスポンスの字幕を見て、もしかしてBling-Bang-Bang-BornのBangと弾丸のようにぶっ放す合いの手のBangで繋がってる選曲?とか思った。

 

 

最後の最後のオールラインナップスペシャルコラボレーションは、出演者全員でのCHA-LA HEAD-CHA-LA。上手で誰よりもノリノリで身振り手振り、全身で歌い上げる熊谷さんがとっても愛おしかった。アニソン大好きな少年がひとりカラオケで人目を憚ることなく自分自身を解放してヒーローになろうとしてるみたいな愛おしさがあった。センターのお立ち台に躍り出てノリノリで歌い上げるパートには、こんなに素敵な役目を授かって!!FLOW先輩ありがとうございます!!って即座に直角お辞儀した。足向けて寝られない。(お立ち台に登るときちょっと躓きかけてる決まりきらないところさえも愛おしいですもちろん)。

 

これは余談なんですが、トークコーナーのとき井上さんがステージ脇とかフロア出ていいこととか知らなくて、外出て騒ぎになっても迷惑かけるの悪いからって「ずっと楽屋のモニターで観てた」って話してたの、なんで勿体ないんだ!!ってなってしまった。誰か教えてといてあげてぇぇってなった。