"THE VOLLEYBALL" 〈DAY1〉WARM UP EVENT

ハイキュー!!×V.LEAGU

ALL STAR SPECIAL MATCH

"THE VOLLEYBALL"

〈DAY1〉WARM UP EVENT

2022.08.13(土) @大田区総合体育館

 

大田区総合体育館は、どことなく近未来的でお洒落な外観の体育館でした。漫画の特別番外編『祭り再び』に完全にリンクしている会場と日程。ハイキュー!!のこの、虚構と現実の境界を曖昧にさせる作り込みが堪らなくオタク心を喜ばせるんだよなあって思う。黒尾鉄朗がバレーボールのネットを下げるべく考えたの夢の企画、ALL STAR SPECIAL MATCH "THE VOLLEYBALL" 。明日の試合を前に、前日の今日はそのウォームアップイベント。選手、声優、主題歌アーティスト、漫画編集、映像や通信では、原作者や舞台俳優までもが集う前夜祭。ハイキュー!!10周年を各界総出でお祝いするかのようなスペシャルな日。


大林素子さん、鈴木アナウンサー、漫画の担当編集の東さん3人でのオープニングトークからの、選手登場。ひとりずつ、アクリル板の間の持ち場に立って、ポーズ決めてくれるの、ありがとうございます!小川猛選手は、キービジュの白布セクシーポーズがナイスチョイス。勝岡将斗選手は影山くんとかが片腕伸ばすストレッチポーズ。深津英臣選手はポジションにも因んでオーバートス。清水邦広選手と手原紳選手は、忘れました。


自己紹介も兼ねた最初のトークは、①いまの気持ちと②好きなキャラクター。

小川選手

①「こういうイベントに出るのは初めてだから緊張してる」

②木兎選手

鈴木アナウンサーから、「選手に『木兎選手』と呼んでもらえるなんて、きっと木兎も喜んでるだろう」ってコメントがあった。ヘイヘイヘーイってテンション上がってる木兎さんの声が聞こえてきた気がした。

勝岡選手

①「小川くんと同じように、イベントは初めてなのでどきどきとわくわくって感じ」

②(忘れました)(私が)(田中選手だったような気がしなくもない)

清水選手

①「今日はおにぎり宮として来ました!この日のために人生で初めて髪染めてきました」

②「治、と言いたいところだけど及川」

「そこは牛島じゃないんですね?」ってアナウンサーさんに聞かれて、「トスを打ってみたい」って回答してて、作中のキャラと一緒にプレーする視点で読んでるの現役選手!って感じで熱い。

深津選手

①(覚えてない)(私が)

②影山。プレースタイルもバレーへの情熱とかも似てるらしい。

手原選手

①「見ての通り、侑色に染めてきました」

編集の東さんに「高校時代の侑の色って感じですね」って指摘されて、初ブリーチで頭皮が痛くこれが限界だったと告白。清水選手もだけど、身体張ってハイキュー!!愛表現してくるVリーガーへ感謝。

②「影山ずっと好きだけど、深津さんは影山ができないので……」って笑いを誘い、「何が言いたいの?」って深津選手からの圧にたじたじしながら「いや…今日は侑との二刀流でいきます!」的な宣言。


アナ「選手が身体張りすぎじゃないですか」

東「髪を染めることがエンタメではないですよ(笑)リハでは分け目が逆だったので、指摘入れさせてもらいました。古舘先生もよく間違えるところなので」

 

大林「明日の試合で、作中のこのプレーをやろうとか考えてることはありますか」

小川選手「伊達工のブロックの強さは表現したい」

伊達工のブロック、作中最高レベルのブロックを見せるってさらっと言う、プロのレベル…すごい。


大林「双子速攻がみれますかね」

アナ「双子には見えませんけどね、肩幅とか」

手原選手「僕は顔小さいので…」


勝岡選手「まだ特に考えてないですけど、一生懸命やります」


◆Vリーガーから古舘先生への質問コーナー

清水選手「古舘先生はVリーグ観ますか」

東「観てます。Vリーグ編の取材というのもあるけど、トップレベルのプレイを見たり、一面コートの感じとか見たり、必要なことなので。パンサーズの試合も何度か見たことあります」


勝岡選手「各高校にはモデルの高校があるようですがどこですか」

東「その高校の一部をモデルにしたりはしてます。白鳥沢学園の校舎のモデルが東北高校だったり、稲荷崎は尼崎って言ってました。ガラの悪さが(笑)。選手がじゃなくて、周りの雰囲気に関西特有のあの感じを出したかったと」

手原選手「質問と言うよりお願いなんですけど、僕をキャラとして描いてください!」

東「頼むだけ頼んでみます。ムリって即答されたらそれはそれなんで」

アナ「ひとりただのファンの方がいますね」


グッズ紹介のコーナーで、清水選手が今回のイベントのオリジナルユニ着たブイリーとブイきちのボールチェーンぬいをちゃんとカメラ目線にしてくれるの可愛かった。そして背中のデザインもちゃんと見せてくれる。可愛かった。選手が持ってると一層小さく見えるって、言われてた。


最後1人ずつ明日の意気込み。清水選手は治色に染めてきたこともあって、侑色の手原選手に「『俺のセットで打てへんやつはただのポンコツや』って言われないように頑張る」的なこと言ってた気がします。

深津選手は、突然「どれだけ本気になれるか、それに尽きる!」ってバシって声張っててキメていて、そんな台詞原作にあったっけ?カッコいいけど…って思ってたら「石川祐希の名言から」って添えてて、めちゃめちゃユーモア!ってなった。ユニークで渋い、魅力的。

最後の締めは、手原選手。「では皆さん、手荷物置いて。好きなポーズがあるんで、それをやります」からの、一本ナイッサー!を選手みんなで披露してくれて、盛り上がり。何か爪痕残したくて仕込んでたらしいです。選手たちのイベントを盛り上げようって気持ちが、素敵。


続いて烏野声優陣の登場。キャプテンの日野さんから登場してくるの、好き。挨拶は村瀬さんから、選手たちのを引き継いで「ナイッサー!一本!」ポーズで挨拶。それに界人くんも続いて、日野さんも「そういう流れですよね?」って倣って、岡本さんが「この流れは、やってくれるってことかな?」って意味深に内山さんに顔向ける。村瀬の歩ちゃん登場によるキャスト総出のウッチーいじり。頑なにポーズとかかけ声とかはしない内山昂輝が遂に?!と高まる期待。やっぱり頑なに応えないことで期待に応える内山昂輝、最高でした。それにしたって声がいい。


他キャストが黒とオレンジの衣装で揃えているなか、ひとり全身真っ黒な日野さんにアナウンサーさんがおやおや?って詰め寄る。

日野「中に履いてます」

界人「確認済みです」

日野「楽屋で見てもらいました」


映像コメントで、細谷さんのご登場。コメント途中でドアノックの音が響き、あからさまな編集点。ノックの正体は石川界人くんだったようで、タイミングよ。映像に映っちゃうと事務所のギャラがどうのこうのってややこしいからカットするしかなかったらしいという嘘か誠かわからないお話。あんまりコメント短すぎると怒られるから実のない話で時間を稼ぐ細谷さん。界人くんに「雑談?」ってツッコまれてた。私も思った。


◆10周年カウントダウン企画

10年振り返って、みたいな思い出トーク(?)

日野「30歳のときにハイキューがはじまって、キャリアアップしていく時期だった。澤村の頼もしさとか大黒柱感っていうのは、役者をやってくなかでの財産(ニュアンス)」

界人「なかなかここまで、キャラクターと一体化できた感覚のある作品はない(意訳)」

村瀬「(覚えてない)(私が)」

林「(子役から声優になった的なことから話してたことしか記憶にない)」

岡村「西谷の頼りになる感じは、今まで演じたことのないタイプの役だった」

内山「オーディションのとき、役のこと何も知らずに会場に行って、そしたら界人くんがいて、月島ってどんなキャラなの?って聞いたら、『最初はちょっと嫌なやつで…まあ、ヒールです!』って教えてくれて、それを聞いてやったのを思い出しました」

アナ「じゃあもしかしたら、それがなかったら全然違ったかも?」

内山「そうですね」

界人「よかったあ!教えといて!」


◆#教えて古舘先生

配信を観てる古舘先生が、担当編集東さんのLINEに答えを送ってくれる仕様の企画。

Q1.2013年の各校のキャプテンは?

A.音駒は山本。翌年は球彦。

これに対して、山本キャプテンがあり得るなら田中でもよかった!って林さんが声をあげていて、いやいや縁下がね、ってキャストみんなで宥めてた。でも確かに、烏野は、縁下さんでも田中先輩でもノヤっさんでもキャプテンのイメージできるなあ。

A.青城は矢巾。翌年は金田一

キャプテン金田一を想像して、テンション上がった。キャストさんたちが「まあ、周囲への気遣いできたりするもんね」って納得してて、それな!ってなった。

烏野は言わずと知れた山口くんなので、古舘先生からのコメントは敢えてなかったけど、あとの3人ともが「まあ、山口でしょ」って当たり前のようにそんな感じで決まったって東さんが言ってた。界人くんが「きっと(日向と影山の)俺たちは変わらず暴れてるよね」って言っててわかるーってなった。


Q2.新しいキービジュの月島は、ジャンフロを打っているように見えますが?

アナ「圧のある質問ですね(笑)」

内山「月島がジャンフロ覚えたらプレースタイル的にも強いし、幅も広がる。いらない山口(うるさい山口風?)、ってなる(笑)」

界人「いやいやいや!山口にね教わったんだよきっと」

A.1年の終わりから山口に習いはじめ、2年から使うようになる。現在はハイブリッドにも挑戦中。

界人「これは想像が膨らみますね」


Q3.烏野一の酒豪は?

キャストのなかでは、「意外と菅さんじゃない?」「潔子さんかも」「いやでも潔子さんには酔ってほわーってしてほしい」「やっちゃんとかがはじめてお酒飲んで、あれ?皆さん?みたいな感じでひとりケロッとしてるとか」って男たちの夢と妄想、って感じでした。

A.澤村

日野(力強いガッツポーズ)

界人「キャストの関係性と一緒じゃん!(笑)」

キャスト陣のわちゃわちゃ妄想をピシャって「澤村です」ってひと言挟んだ編集東さん、つぼでした。


そして、アニメ公式サイトのカウントダウンの真相をひと足お先に解禁タイム。アニメの第1話からの物語を丁寧に辿ったティザー映像の後、ゴミ捨て場の決戦、研磨!!待望の続編。アニメでは描かれていない故の漫画のコマ流れる鴎台戦、ブラジル修行、Vリーグ編。〈ハイキュー‼︎FINAL〉〈劇場版二部作〉の文字。続きが観られるという興奮と、ファイナルという寂しさと、期待と懸念。いろんな感情があって、劇場版か…って頭のなかで反芻して、ちょっとだけ頭抱えた。


岡本さんだったかな「感情って抑えられるものじゃないんだなって」言葉にして会場の反応を受け止めてくれていた。村瀬さんが、「研磨ともう一回がない試合ができるのがまず嬉しい」ってコメントしてて、ぐっときた。最初の界人くんのコメントでもあったけど、キャラクターと想いが同化してる感じ、役者さんってすごいなあって思ったし、作品への愛、深い。


声優陣が一旦ハケていって、お待ちかねBURNOUT SYNDROMESの登場。バレー選手と比べるとどうしたって彼ら小柄だから、3人の立ち姿はなんだかちょこんとしてるように見えて愛らしかったです。司会のアナウンサーさんに、もはやハイキュー!!にとってお馴染みの、みたいなニュアンスで紹介されてたの、それな!ってなった。舞台セットが整うまで、トークタイム。アメリカで開催されたCrunchyroll expoから帰国したばかりで、そこで体感したアメリカでのハイキュー!!の人気を興奮気味に話す熊谷さん。

「なんでアメリカでそんなにハイキュー!!が人気なのかを聞いたら、『スポーツの上手くいかないもどかしさとかできたときの興奮とかそういうものは世界共通なんだ、そのありのままを描くからだからハイキュー!!は素晴らしい』とそう話してくれました。ハイキュー!!の曲もとても人気で、10曲演奏して最後にFLY HIGH!!をやって、やるはずじゃなかったアンコールが起こって、もうできる曲ないよ!って伝えたらFLY HIGH!!もう1回やれ!ってなって、やりました」

「日本は、世界で唯一のハイキュー!!の聖地だから、アメリカのひとたちはとても羨ましがっていると思う。アメリカのひとたちの盛り上がりを、聖地日本の皆さんなら超えてくれるだろうって期待してる」

ハイキュー!!のイベントはいつも緊張する」って、脈打つ鼓動を「早鐘を打ってます」って表現するの堪らなく好きなんだなあ。別界隈のお客さんの前で演奏って会場の雰囲気は目に見えて違うだろうし、きっと何度でも緊張するよね。真っ向から捧げているからこそ、受け入れてもらえるか、みたいな緊張はきっと大きいと思う。


1曲目、FLY HIGH!!。スクリーンに映し出されたアニメーション。メンバーも見たい!映像との相乗効果も体験したい!目が!足りない!もう!

驚くほど清々しく鳴り響くギターソロに惚れ惚れするし、しれっとさらっとはじまるベースソロがいちばんカッコいい説、ある。もはやベースなんて担いでませんって勢いで歌う熊谷さんの後ろを駆けていく石川さん、眩しい。

熊谷さんの脚振り上げるはさみ跳びアクション、跳躍力すごかった。身体能力…惚れ…って感じでした。


続いて、ヒカリアレ。廣瀬さんの機材を操る手元を映すカメラワーク、とっても粋。DJみたいにアレンジしたイントロから、聴き慣れたイントロに繋がって、「ヒカリアレ」って熊谷さんの超カッコいい声色でのタイトルコール。ステージが、交差する白と紫の光の筋に照らされた、白鳥沢を連想するカラーリング。ハイキュー!!のイベントだからこその特別な光景に思わず口角が上がってしまう。

落ちサビ前のアレンジもカッコよすぎて気持ちが忙しかった。アニメのイベントでアレンジしてくるのって、勝手に挑戦的な気がしてて、好き。作品へのひたすらな奉仕精神みたいな愛に、アーティストとしての強い魅力が加わっている気がして、やってくれるなあ!って感じ。「月夜翔ける流星は今夜」のツッキー仕様の歌詞変えは、抜かりないです流石です。好き!


MC入りで噛んじゃって、違う違うしながら自分の両頬ぺちんってする熊谷さんから緊張感が漏れ出ている気がした。「歌詞間違えなかったのにここで噛むっていう…」って気まずそうにしてるの可愛いやつでした。

「もうあと1曲なんですけど…最後の曲わかる方手挙げてもらってもいいですか。そのまま!そのまま高く!固く!」からの歌い出し。コートを囲んだ360度の観客席が、掲げた拳で埋まる体育館。頼もしい!乗せ上手!イントロでいしかわたいゆーがジャンプジャンプって煽る幻聴が聞こえてしまったから、立ち上がりたくてそわそわした、ちょっぴり短縮Ver.のPHOENIX。鳴り続ける手拍子が、この場の特別って感じで心地よかった。聖地日本のハイキュー!!愛は、余すことなく彼らにも届いただろうか。

今日も今日とて、BURNOUT SYNDROMESがカッコよかったってお話。


最後に再び、キャスト登壇で、終わりの挨拶とファンに向けてのメッセージをひと言ずつ。

内山くんが頂LIVEのことを覚えているかは知らないけど、月島蛍役である彼から「袖で生演奏聴いていて感動しました」って感想を聞けるのは、堪らなく特別なことだと思った。ツッキーのための歌詞変更、あったからね。


界人くんが劇場版のキービジュについて、「いままでなら、なんで影山がいないんだ!って言ったと思うんですけど、日向はもうひとりの選手として立派に戦える存在なんだっていう強い意志を感じる」ってコメントしていて、胸が熱くなった。なんて深い、物語への愛。きっと誰の脳内でも過ぎった鷲匠先生の言葉。「影山というセッターの居ないお前に俺は価値を感じない」って言葉を、他でもない界人くん自身が、影山飛雄と殆ど同化している彼自身が、否定するの、堪らない。


村瀬さんが「FINALってことで寂しい気持ちもあるけど、ご時世とか制作側の都合とかもあるなかで、こうしてひとつの作品を完結まで描いてもらえるのは有り難いことだなあと思う」って言ってて、ぐさっときたというか、確かにその通りだなあと思った。寂しい気持ちや心配な気持ちはもちろんあるけど、でもやっぱり嬉しいには違いないし、それがいちばんの感情。最後まで、骨の髄まで、この大好きな作品を堪能したいと思う。楽しみだなあ。

 

夢のような激熱イベントに参加できて久しぶりに大興奮でした。いつか生のバレーボール、観ようと心に決めた。